2006年、夏。
那須高原で映画のロケがあり、
クランクアップ後に
ロケセットが一般公開された。
吉本ばなな原作
『アルゼンチンババア』です。
那須動物王国近くの
農業試験場内。
高原に突然、3階建ての
奇妙な建物が出現、これがセット。
古風な洋館。緑に映えますね♪
その証拠に、
裏に廻るとこんな感じ。
つーか・・・
ハリボテやん。
よく建っているなぁーーー
差し入れやら弁当やら
ポットやら、バッグやら。
荷物が散乱したテント。
外国だとトレーラーですが
日本の撮影風景はやっぱりテントっしょ。
どうやら主人公は
ゆりという名前らしい。
傾いているのはわざとです。
もうすでに取り壊し中
ではあるけど(^v^;
外観にたがわず
古めかしい情緒たっぷりな
インテリア。
つくりものと思えないですね。
1Fの奥は
何だか得体の知れないものが
ごたくたに積み上げてあったけど
これが撤収間際だからなのか、
そういう設定での配置なのか
分らず仕舞い。
でかい地球儀なんて、
ちょっと『ハリポタ』めいてない?
ワクワク\(^v^)/
蜘蛛の巣(もちろんセット)
がわずかな風に揺れているところなんぞ
本当に古い洋館に
迷いこんだ気分。
カフェにでも改装して
記念に残したらいいのに。
基礎打ちをしていないから無理なんだとか。残念。
歩くと
キシキシ音がするのも
本物チックな階段を上がって
2階へ。
ここがメインの
生活空間らしい。
キッチンなんて、
ほんとリアル。
こじんまりして個性的で。
こんな家があったら 住んでみたいかんじ。
・・・・とそこへ
首無しの幽霊が!!!!!
・・・なんてはずはなく(^_^;;
ウィッグをかぶった
マネキン人形。
カンカン帽にアコーデオン。
『アルゼンチン』を彷佛とさせる
小道具たち。
主演の鈴木京香は
おばあさん役だけど
その役上での「若き日」を映した
写真。
美しい♪
古いミシンが片隅においてある。
手回し式かな?
こても、霧吹きも
ちゃんと年代モノを揃えている。
大変だったろうけど、
小道具さんたちもきっと 楽しみながらお宝ハントしたに違いない。
さらに階段を上って
屋上へ。
屋上に置かれた、
これは日時計かな?
この家の住人は
相当変わり者のようだ。
ガウディっぽいタイル細工の日時計。
ホント、こんな家が現実にあったらいいなぁーーー
洗濯ものが風に舞っている。
クランクアップ後だというのに、
見学者のために
細部を残してくれてたらしい。
那須F.Cの要請でしょうか?
にしても親切♪
『祭りの後』の
寂しさを漂わせるロケセット。
はじまりが有れば終わりがある。
でも映画は確実に後世まで残る。
名作は人の記憶に、
いつまでも痕跡を留める。
そこが魅力なんだよね。
ここで観たセットのディテールに
スクリーンで再び会える。
公開が楽しみだ(*^.^*)。
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