福島を代表する一級河川
『阿武隈川』の源流が
ここ白河の地にあることは
あまり知られていない。
我が家からほど近い
R289。
日光国立公園の峠道を
車で20分くらい走ると
甲子温泉に到着。
こうし ではなく かしおんせん
と読みます。
東京の友人が
『良い温泉を教えて』というので
迷わず大黒屋を案内した。
『何もないところだよ
』と念を押したのに、やっぱりびっくりしていた。
「日本秘湯を守る会」の
会員でもある大黒屋は
1384年に歴史を遡る
由緒ある温泉。
昔ながらの佇まいを
大切にしていて、
とてもとても気持の良い場所です。
到着したら
まず向いたいのが
川を渡って
宿と反対側に立つ外風呂。
受付して、ながーい階段を降りて、
さらに橋を渡って行きます。
外風呂は
混浴の大風呂と女湯。
大風呂の『岩風呂』は
大人の胸くらいの深さで、
立って入る温泉として名物なのだが
混浴なのがネック。
仕方ないので女性専用風呂へ。
窓からは眼下に
阿武隈川が見える。
源流に程近い場所なので、
かなり勇ましい音がします。
歴史を感じさせる木造の小屋。
でも掃除が行き届いていて清潔。
お湯は全国でも珍しい
石膏泉。
透明でさらさらのお湯。
いつまでも浸かってられるんです。ホントに気持良い。
内湯からは
女性専用の露天があって
アチキはここが
大のお気に入り。
ちなみに、夜ここで入浴すると
野生のテンが寄って来ます。
宿は本館とはなれがあって
大人数の際には
ここに割り振られる。
松平定信の別荘だった
『供楽亭』。
我々はその手前の
『勝花亭』に泊まりました。
浴衣もスリーサイズが揃えてあって
タンスにきちんとしまわれている。
食事は本館の大広間で。
泊まり客全員集まると
賑やかで楽しい宴。
夕飯はいかにも
山の宿という風情の
メニュー。
映ってないけど、黒豚鍋と土瓶蒸しもついて
食べ切れないくらい。
ことに川魚の刺身は
全然くさくなくて
淡白な味が良かった。
右の漬け物をご飯にかけて、土瓶蒸しのおつゆをかけて頂く。
明けて翌日。
日光国立公園に
指定されている近辺を
さくっと散策。
源流の水の美しさを見よ!
少し歩くと、
途中でぷつんと切れてしまう
有名な国道R289の、
その行き止まり。
どうみても山道ですよね。
『大黒屋』の
名前にちなんでかどうか。
大黒様が祀られたお堂。
花やお酒が絶やされたことがない。
散策を終える頃に
ちょうど朝食。
白河高原牧場の牛乳が
とても好評でした。
天然だろうか、
大きな岩魚の開き。
白身の新鮮な魚、
美味しかった〜〜〜。
携帯は圏外だし
テレビはBSしか映らない
山の中の秘湯。
俗世間を離れて一度
篭ってみてはどうでしょう??
リフレッシュできること
間違い無し!!です。
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